Press release

株式会社船場がEnscapeでBIMワークフローを 強化した理由

2022年12月12日

株式会社船場は、企画・設計・施工を専門に行う企業です。東京に本社を置き、全国に拠点を持ち、アジアにも複数拠点があります。

「未来にやさしい空間を」をミッションに、空間づくりのプロセスをトータルにサポート。リアルタイムビジュアライゼーションなど、デジタル技術を業務に取り入れている。

DX本部 デジタルデザインディビジョン ディビジョンリーダー 大倉 佑介さんとチーフの野畠 滉さんが、プロジェクトや日々のBIMワークフローの中でどのようにEnscapeを活用しているかを紹介します。

プロジェクト動画を見る


EnscapeをBIMワークフローに取り込む

Enscapeが船場に導入されたのは、同社がBIMの推進を始めた2019年のことだった。大倉氏は、BIMデータを使いパース等を制作することができるビジュアライゼーションツールを求めていた。

“BIM ソフトウェアのAutodesk Revit “を推進し始めたのは3年ほど前ですが、その時にビジュアライゼーションツールの導入を検討しました。数ある建築ビジュアライゼーションソフトの中からEnscapeを選び、2022年には約50名の船場社員が使用する予定です。”

2021年だけでも約90件のプロジェクトでEnscapeが使用されています。船場は、レストランやショッピングモールなどの商業空間から、教育、医療、レジャー施設のプロジェクトまで、様々な分野の空間デザインを行っています。直近では、このベーカリー&カフェとラウンジの2つのプロジェクトでEnscapeを使用されたそうです。


リアルタイム・ビジュアライゼーションを利用するメリット

・Revitとのシームレスなワークフロー

EnscapeとBIMとのライブリンクにより、Revit上で即座にビジュアル化できることが、Enscapeがビジュアル化ツールとして選ばれた最大の理由の一つです。BIMデータのインポートやエクスポートをする必要がないため、時間を大幅に節約できると大倉氏は説明します。

「Enscapeはシンプルな操作性でありながら、リアルタイムレンダリングで空間イメージを誰にでもわかりやすく効果的に伝えることができます。他のツールとデータをやり取りすることなく、Revitの中でビジュアル化することができるのです。Enscapeでは、たとえ大きなデータであっても、素早く処理することができます。操作がシンプルであることが素晴らしいし、それがEnscapeを使うメリットだと思います。」


Image courtesy of Semba Corporation


彼は、RevitとEnscapeのワークフローがいかに操作が簡単であるかということが、Enscapeの導入を検討する際の重要な要素であったといいます。RevitとEnscapeの活用で、チームはBIMツール内で即座にビジュアル化することができ、より速い合意形成を実現しています。

「私たちにとって最も重要なことは、リアルタイムにマテリアルを設定し、デザインを修正、すぐにレビューができることです。設計とビジュアライズを同時に行えるので、デザイナーはEnscapeを気に入っています。また、プロジェクトに大いに役立つ機能であるカスタムアセットライブラリーも積極的に活用しています。」

・数ステップで高画質なビジュアルが得られる

船場チームがEnscapeを選んだもう一つの理由は、他のツールと比較して高品質なビジュアルを実現するための効率性と有効性でした。

「他のビジュアライゼーションツールを試したとき、高品質なパースにするために多くの設定が必要でした。しかし、Enscapeではビジュアル化の設定や調整を行う時間が必要ありません。」と大倉氏は説明します。「Enscapeは複雑なツールではなく、最小限の操作で高品質なビジュアルを作成できるところが気に入っています。Enscapeでは数ステップでフォトリアルなビジュアライゼーションを作成することができます。」

・スムーズな社内コミュニケーション

設計ワークフローにEnscapeを使うことで、パース画像や動画、VRデータなど様々な空間の伝え方ができるので、デザイナー同士のコミュニケーションが円滑になり、デザインについてより良い判断ができるようになったそうです。

「エクスポートしたVRデータは、社内のクラウドストレージにデジタルアーカイブとして保存し、共有しています。Enscapeをインストールしていない社員も、書き出されたデータにアクセスすることができます」と野畠氏は説明します。

また、Enscapeは、同じプロジェクトに参加しながら、異なる場所にいる社員とのコミュニケーションを円滑にするのにも役立っています。直接会ってのミーティングはもちろん、WEBミーティングでもよく使われています。

「コロナウィルスの影響もあり、遠方にあるプロジェクトでは現場に出向いたり、直接プロジェクトメンバーに会えない事が多い中、バーチャルで見ることができるエクスポートされたデータはオンラインで業務を進めることができた大きな要因の1つとなりました。今では関係者が画面を見ながらデザインを検討している姿を多く見るようになりました。」


Image courtesy of Semba Corporation

・クライアントにとって貴重な情報源

船場のメンバーは、デザイン提案にEnscapeを活用することで、空間を誰でもわかりやすく理解できるようになったことで、合意形成が円滑に進むようになり、クライアントからの評価も上がっていると感じています。

また、デベロッパーのクライアントには、ショッピングモールのテナントリーシングのための資料として使われることもあるそうです。
「Enscapeをプロセスに取り込んでから、社内のデザインプロセスに変化が見え始めています。社内チーム間のコミュニケーションがスムーズになり、ワークフローが効率化され、クライアントにも良い印象を与えることができるようになりました。」

「インタビューにご協力いただいた船場様、ありがとうございました。」

なお、船場様の最新情報はこちらでご覧いただけます。https://www.semba1008.co.jp/ja/release/media/media20220929.html

Press contact